カスタマーサポート

パラフィンの浸透速度

ティシュープロセッシング

Q

パラフィンの組織への浸透速度はどれくらいですか?

A

エタノールによる脱水処理およびキシレンによる中間剤処理後、純パラフィン(融点58-60℃、63℃加温)を使用した場合におけるパラフィン浸透速度を測定した結果を示します※1(グラフ)。組織内部とその周囲のパラフィン濃度が平衡に達する時間は、下記条件において、約2時間です。

組織処理条件と浸透速度測定方法
1)使用組織
臓器の種類:ウシ 肝臓
組織の大きさ:(厚さ)3mm×(縦)20mm×(横)25mm
組織の重量:約1.3g/個
2)基本的組織処理条件
脱水:エタノール、液温20℃、撹拌(120rpm)、常圧
中間剤処理:キシレン、液温20℃、撹拌(120rpm)、常圧
パラフィン浸透:純パラフィン、融点58-60℃、加温63℃
ティシュー・テックユニカセット使用
3)パラフィン浸透速度の測定方法 ガスクロマトグラフィー

参考文献:※1 岩垂司,北條昭次:カセットに入れた組織の脱水・脱脂,パラフィン浸透における処理条件の検討(その2).病理技術.1983,27:21-23