第3回サクラ病理技術賞受賞者(2010年度)
サクラ病理技術賞
鈴木 孝夫
昭和大学横浜市北部病院 病理部
受賞理由
免疫組織化学的検査法における技術改良および蛍光抗体法における高感度多重染色法の開発
受賞者コメント
不肖私がこのような栄えある賞を受賞させて頂き、身に余る光栄と大変感謝しております。今回は、組織細胞化学における様々な技術的検討、高感度で汎用性の高い蛍光抗体法多重染色(改良法)の開発、技師会の病理検査研究班役員としての活動、免疫組織細胞化学を中心とした病理技術の伝承などが評価されての受賞ということで、これに驕ることなく、今後とも微力ながら病理技術の発展・普及に寄与できるよう日々精進していく所存です。
佐々木 政臣
大阪市立大学医学部附属病院 病理部
受賞理由
特殊染色および液状検体の細胞診塗抹法の開発に関する研究
受賞者コメント
このたびは、栄えある賞を頂き、厚く御礼申し上げます。日常業務の中で、一寸した工夫や閃き、或いは失敗などがもたらす結果や現象を追求し思考することで、新しい染色法や手技が開発されることがあります。それを自分なりに科学的論文にまとめ、客観性、再現性を持たせることは病理技術者としての喜び(醒醐昧)だと考えています。今回、そうしたことが評価され受賞に至ったことは大変光栄に思います。
奨励賞
加藤 智行
浜松医科大学附属病院 病理部
受賞理由
免疫組織化学染色の精度管理事業活動と中部地区での指導育成
受賞者コメント
奨励賞を受賞させていただきありがとうございます。際立った業績も無い私ではありますが、業務改善や病理医との共同作業による静岡県精度管理や若手技師の育成等、云わば地域に密着した活動を評価頂き受賞となったのだと思います。私と同じように地域に密着し活動している技師の方々の励みになれば幸いであります。今後も仲間を集い地区・地域の枠を越え更なる活動をしていきたいと考えています。
松本賞
廣井 禎之
防衛医科大学校 臨床検査医学講座
受賞理由
病理検査に関わる幅広い研究、防衛医科大学校での学生教育や後進技師の指導育成、国内外に渡る病理技術の普及・支援活動など
受賞者コメント
この度の受賞を大変光栄に思います。病理技術は全ての病理診断、そして病理学的研究の基盤と感じています。私の一歩は技術面、すなわち病理・細胞診標本から病理学を支えることからはじまりました。それら技術を基に特殊染色を駆使しての生命現象解明、病理学的研究を始め、そして自然に組織化学、分子病理学的研究に着手しました。現在では学生教育及び海外への技術支援も行っております。松本会長のこつこつ、地道にという言葉を胸にこれからも少しずつ仕事を積み重ねて行きたいと思います。