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第12回「サクラ病理技術賞」授賞式を開催

病理検査機器・器材のトータルサプライヤー、サクラファインテックジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:石塚悟)が創設した「サクラ病理技術賞」の第12回授賞式が、さる11月7日(土)、東京・福岡・札幌を中継で繋ぐオンラインイベントとして開催されました。

「サクラ病理技術賞」は、病理学的検査・技術に関するさまざまな活動を支援するため、病理技術者やその団体、研究者を対象として、学術研究のみならず地域活動や後進育成など幅広い活動の中から特に優れた成果を挙げられた方々を表彰する制度として2008年に創設されました。12回目を迎えた今回は次ページの2名の方が受賞されました。

第12回の授賞式は、新型コロナウイルス感染症の動向などに鑑み、受賞者および関係者の参加によるオンライン開催(東京・福岡・札幌の3会場)といたしました。選考委員長の松野吉宏先生(北海道大学大学院医学研究科 病理学講座分子診断病理学分野教授)に札幌会場より総評をいただき、東京、福岡の各会場にて受賞者に記念のオーナメントが授与されました。その後、受賞者による記念プレゼンテーションが行われました。

サクラファインテックジャパンは、病理のトータルソリューションプロバイダーとして、これからも継続的なイノベーションに取り組み、病理診断の発展に貢献してまいります。

■第12回「サクラ病理技術賞」授賞式概要
【日程】2020年11月7日(土)
【会場】下記3会場を中継で繋ぎオンラインイベントを開催
東京会場:サクラファインテックジャパン株式会社 本社 あうんテラス
福岡会場:博多エクセルホテル東急 オークルーム
札幌会場:ホテルサンルートニュー札幌 恵庭
【プログラム】
 選考総評および表彰
 受賞者プレゼンテーション
※授賞式の模様は後日Webサイトにて公開させていただく予定です(2020年11月末を予定)。公開時には以下の方法でお知らせいたします。
・サクラファインテックジャパン株式会社 Webサイト(https://www.sakura-finetek.com)
・Webサイト会員向けメールマガジン「ラボシャトル」

■受賞者
サクラ病理技術賞
染色全般、細胞診断法などに関わる諸技術の開発・改良など、病理技術の進歩に著しく貢献した人やグループに対して授与

羽賀 千恵(はが ちえ) 氏
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 検査部
【受賞理由】
「老人斑」と「神経原繊維変化」の新しい染色法
長年に渡り剖検脳組織標本の作製に取り組み、メセナミン銀染色法の開発やガリアス染色法の改良による普及などを通じて、脳病理診断の精度向上や病態解析研究の加速に貢献した。また近年は画像病理相関について院内外との共同研究にも参画するなど、精力的で継続された活動は高く評価できる。それらに加え、これまでに得られた標本作製技術や膨大なノウハウなどを次世代へ継承すべく、若手技術者への指導にも取り組んでいる。

松本 慎二(まつもと しんじ) 氏
福岡大学病院 病理部・病理診断科
【受賞理由】
FISH法および免疫組織化学における悪性中皮腫を中心とした診断技術の確立・診断精度向上の研究と全国への普及活動、および後進技師の指導育成と学生教育
体腔液細胞診における塗抹標本ならびにセルブロック標本を用いたFISH法についての検討を重ね、標準的手法を確立、中皮腫診断におけるFISH法ならびに免疫組織化学の必要性を率先して報告してきた。これらの継続、蓄積された研究成果を日本臨床細胞学会など多くの細胞診関連学会を通じて全国へ発信、また実技指導を行うとともに、理事・委員として学会運営にも積極的に取り組んでいる。さらに福岡県を中心とした後進技師への指導や学生教育にも注力するなど、社会的貢献度も高く評価できる。

※「奨励賞」「新人賞」「松本賞」は今回、該当者なしとなりました。

■「サクラ病理技術賞」について
「サクラ病理技術賞」創設の趣旨と概要:
サクラ病理技術賞は、サクラファインテックジャパン株式会社が創設した、病理学的検査・技術に関するさまざまな活動を支援する独自の褒賞制度です。
病理学的検査・技術に携わる人々の意欲向上を図り、病理技術の発展と伝承に寄与することを目的としています。
病理標本作製技術に関する研究論文はもちろんのこと、日常業務での技術・知識の向上、後進技師の指導育成(伝承)、地域医療への顕著な貢献というような活動も対象とし、より広い視野を持ったユニークな賞となっています。
病理診断の認知の高まりとともに、臨床や患者のニーズも高くなりつつある今日、病理標本作製の発展的な未来に向けて挑戦を続けるサクラファインテックジャパン株式会社は、この賞を通じて病理技術に携わる方々への長期的な支援・貢献を続けたいと考えております。

選考の対象者:
病理学的検査、研究に携わる技術者ならびに研究者およびその団体
※臨床衛生検査技師等、各種資格の有無は問いません。

選考の対象:
1. 病理細胞診における標本作製技術の探求(研究論文)
2. 学術研究以外の幅広い活動・研究
①日常業務での技術・知識の向上
②後進技師の育成・標本作製技術の伝承
③地域医療への顕著な貢献

選考方法:
非公開を原則に第三者機関に選考委員の選出と選考委員会の組織化(技師、医師、学識経験者など)を委嘱しています。
自薦による公募制度により候補者を募り、選考委員による一次選考(書類審査)を経て、二次選考の討議により受賞者が決定されます。

■授賞式当日の風景

授賞式(羽賀千恵氏・東京会場)

受賞者プレゼンテーション(松本慎二氏・福岡会場)