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「ティシュー・テック® カバースリッピングフィルム」発売開始

精度の高い病理標本作製をサポートする改良版封入剤付きフィルム
「ティシュー・テック® カバースリッピングフィルム」発売開始

病理検査機器・器材のトータルサプライヤー、サクラファインテックジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:石塚悟)は、病理標本の作製に用いる封入剤付きフィルム「ティシュー・テック® カバースリッピングフィルム」(以下、カバースリッピングフィルム)の新バージョンを、7月3日に発売します。

がん患者の増加や高齢化による検体数の増加、個別化医療の進展などにより、病理診断の現場では病理標本作製の標準化や精度管理がますます求められています。また、医療DXの進展に伴い、ガラス標本上の組織を専用スキャナでデジタル化して画像診断を行うなど、病理診断におけるデジタルパソロジーの普及も急速に進んでいます。

このたび発売するカバースリッピングフィルムは、フィルム式自動封入装置「ティシュー・テック® フィルム™」で使用するフィルムです。新バージョンでは、一部原材料を環境に配慮したものに切り替えると同時に、封入時に発生する染色液由来のにじみやアーチファクトを抑え、より精度の高い標本作製をサポートします。

病理標本作製の工程における封入は、染色された組織の切片をスライドガラスに固定し、カバーガラスやフィルムで保護するプロセスです。本封入剤付きフィルムでは、従来のガラス封入で必要とされる封入剤(接着剤)の滴下や乾燥が不要であり、封入が完了次第、直ちに画像スキャンや鏡検が可能です。デジタルスキャナ装置等の活用にも適しており、医療現場における更なる省力化やデジタル化の推進に貢献します。

サクラファインテックジャパンは、病理のトータルソリューションプロバイダーとして、病理標本作製からデジタルパソロジーまでトータルサポートを行い、最適な製品、試薬、サービスをフルパッケージで提供します。

※アーチファクト:病理組織標本は、作製の各工程での誤りや方法そのものから、意図せずに人工産物を生じることがあります。これを「アーチファクト(artifact)」と呼びます。病理組織検体の組織採取にはさまざまな制約があるうえに、標本作製には固定、切り出し、脱水・パラフィン浸透、パラフィン包埋、薄切、染色、封入と多くの工程があり、各段階でアーチファクトが生じる可能性があります。

■Sakura Finetek Group Mission
クラス最高のイノベーション、品質およびお客さまへの配慮を通じて、病理と患者さまのための一体化されたソリューション(商品、アプリケーション、サービス)を提供することで、がん診断を進展させる

■商品仕様
販売名:ティシュー・テック® カバースリッピングフィルム(4770-J)
発売日:2024年7月3日(水)
使用目的:病理標本作製時における組織の封入
発売地域:日本で先行発売、世界各国へ順次展開予定

関連商品:フィルム式自動封入装置
『ティシュー・テック® フィルム™』