2015年 特別号
「人を育てる―“I am a teacher”という言葉に魅せられて」
「人を育てる―“I am a teacher”という言葉に魅せられて」
滋賀県立成人病センター総長・京都大学名誉教授
真鍋 俊明
本誌は、2015年6月に大阪にて開催されました第7回サクラ病理技術賞授賞式にてご講演いただいた内容を、「Histo-Logic Japan 特別号」として発刊させていただいたものです。
本文より一部抜粋
はじめに
どのようにして人を育てたのか。結論から言えば、それは私が教えたというよりも、たまたま優秀な人達がたくさん集まってくれて、私はその場を提供しただけのことだと思っています。
第7回サクラ病理技術賞授賞式での講演の申し出をいただきましたので、この際、私がどのような経験をして教育について考えるようになったか、川崎医科大学や京都大学でどのような教育方法や教育システムを採ってきたのかを、私なりに振り返る機会とさせていただきました。その中に少しでも皆様のお役に立つようなことがあれば受け取ってもらいたいとの気持ちで本日の講演を行っていこうと思います。今日のお話は、「人を育てる“I am a teacher”という言葉に魅せられて」という題です。私の思い出話になると思いますが、お聞きいただければ幸いです。