病理標本作製工程とサクラ製品
病理標本とは?
患者さまの皮膚や臓器の一部から採取した組織や細胞を、顕微鏡で診断可能な状態にしたものを病理標本といいます。がんの診断において、標本作製は大変重要な工程です。
各工程の説明
病理標本は、多くの工程を経て作製されます。各工程の内容を説明します。
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固定
ホルマリンなどで組織検体の変性・腐敗を防ぎ形態や細胞物質を保持します。
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切り出し
観察したい部位を適当な大きさに切り出します。
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プロセッシング
組織検体中の水分をアルコールで取り除き、中間剤(キシレンなど)を経て、パラフィンを浸透させます。
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包埋
薄切を行うために、組織検体をパラフィン中に埋め固めます。
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薄切
顕微鏡観察できるように、切片(4μm 程度)を作製します。その後、スライドガラスに貼り付け乾燥させます。
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染色
顕微鏡観察しやすくするために、組織を核と細胞質に染め分けます(HE染色)。他に特殊な染色もあります。
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封入
標本の傷や酸化、退色などを防ぐために、カバーガラス(またはフィルム)で覆います。
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凍結切片作製
術中迅速診断や溶剤・加熱の影響を受けやすい物質では、
生(なま)検体を凍結させ、薄切・染色しプレパラート標本にします。